2025年5月に『研究の足跡―身分と部落問題』が刊行された。1970年代以降、身分と身分制の研究、あるいは部落問題を社会全体に位置づける研究が飛躍的に進展した。同書では、それを主導した井ヶ田良治氏、脇田修氏、脇田晴子氏、鈴木良氏、佐々木隆爾氏、大山喬平氏が聞き手の問いに応えて、自身の個人史の中で研究の展開を縦横に語られ、併せて研究史を画した黒田俊雄論文・朝尾直弘論文を収録している。そこには、戦後の京都を中心とする歴史学の展開・発展を担った人たちの営為が示されている。言い換えれば、それらの人たちの足跡を辿ることは関西を中心とした戦後の歴史学の史学史を考えることにつながると言えよう。
本例会では、4人の方から同書をどう読んだかを提示していただき、史学史と今後の歴史学の方向性を議論する場を目指したい。多くの方々に議論に参加していただければ幸いである
【日時】2026年1月31日(土)13:00~17:00
【会場】立命館大学衣笠キャンパス 清心館202号&オンライン(Zoom)
【参加費】300円(オンライン参加は500円) *大阪歴史科学協議会と京都民科歴史部会会員は無料
【後援】部落問題研究所歴史研究会

