当会の会誌『新しい歴史学のために』第297号(2020年10月刊行予定)掲載予定の時評:作間亮哉「東日本台風における栃木県内の歴史資料保全活動」、福島幸宏「杜撰な公文書管理問題を考える」を先行公開します。
昨年の台風19号(東日本台風)は、列島各地に甚大な被害をもたらしました。栃木県では浸水した住家が1万棟を超え、現在も歴史資料保全活動が続けられています。その経過や現状について、県内の博物館学芸員・作間亮哉氏にご寄稿いただきました。
また近年、公文書管理法を制定した国が、自らの首を絞めるに等しい行為、公文書の杜撰な管理や意図的な改竄を重ねる非常事態が続いています。これはまさに歴史学にとっても学問の根幹を揺るがす危機的な状況といえます。この問題に関し、アーカイブズ学を専門とする福島幸宏氏にご寄稿いただきました。
それぞれの問題の現状と課題を知り、皆で考える一助になれば幸いです。
*引用・参照に際しては会誌掲載のものをご参照下さい。